東洋医学はなぜ「怪しい」と思われるのか?それでも私が信じる理由
西洋医学が普及する以前、日本では主に東洋医学が用いられていました。
当時は、多くの病気が鍼灸によって治療されていた時代です。
西洋医学には即効性や再現性といった優れた点が多くあります。
そのため、現在では医療の中心となり、東洋医学は主流から外れていきました。
古典的な東洋医学の考え方は、現代医学や科学に慣れた私たちにとって少し理解しにくい部分があります。
特に「エビデンス(科学的根拠)」という観点では、説明が難しいものも多くあります。
その理由の一つは、東洋医学がサイエンスではなく、哲学的な側面を持っているからだと思います。
そのため、ときには「なんとなく怪しい」と思われてしまい、十分に普及していないのではないでしょうか。
しかし、東洋医学にも良いところがあります。
東洋医学は「○○という病気を治す」という考え方ではなく、
「自分の力で自然に病気を治せる状態にすること」を追求しています。
例えば、胃が痛いとき。
普通は「胃に原因がある」と考えますが、東洋医学では「体全体のバランスが崩れた結果として、胃に症状が出ている」と捉えます。
そして、単に痛みを抑えるのではなく、
自分の力で回復できる状態にどう戻すかを重視します。
この考え方は、「健康に生きたい」という人間の本能に自然と響くものがあるのではないでしょうか。
東洋医学で重要な概念に「気」があります。
「気」は目に見えず、現代生理学的に考えるのはナンセンスかもしれません。
しかし私たちは日常的に、
・元気がある、元気がない
・やる気が出ない
・気力が落ちている
といったように、「気」という言葉を自然に使っています。
完全には説明できなくても、なんとなく動きのもととなるものという感じで、曖昧にもその存在を感じているのではないでしょうか。
疲れて気力が落ちているとき。
東洋医学では「気海」や「関元」といった下腹部のツボ(経穴)にアプローチすることで、気が満ちて元気が出ると考えられています。
科学的なエビデンスはありませんが、
この部位には免疫に関わる腸があり、骨盤内の副交感神経とも関係している可能性もあるのではないでしょうか。
証明はできないけど、実際やってみると効果を感じられます。
東洋医学は、科学で証明されているわけではありません。
しかし、長い歴史の中で何度も試され、受け継がれてきたものです。
健康寿命を延ばし、元気に長生きしたいと考えるときに、
「自分の力で自然に病気を治せる状態にする」ことを目指す
東洋医学はとても有用になるのではないでしょうか。
エビデンスだけでは測れない価値も大切にしながら、
東洋医学をこれからも活かしていきたいと考えています。