肩こりに指圧マッサージ+鍼が最高の組み合わせと思う理由
鍼には実証されている優れた効果が多数あります。
私は東洋医学が大好きですが、鍼治療について、東洋医学を少し横に置いて、物理療法の優れた道具としての鍼に大いなる可能性があると思います。鍼には科学的根拠のある優れた効果が多数あるからです。
1つは下降性痛覚抑制系という鎮痛効果です。鍼が刺さると中脳から痛みを抑制しろという命令が出て、セロトニンとノルアドレナリンという物質が出てきます。この物質は痛みが脳に伝わる邪魔をします。それにより全身の痛覚の閾値を上げることができますので、薬物をつかうことなく全身の痛みの抑制ができます。
また、鍼が刺さった場所には内因性オピオイドが発生します。これは体が自分でつくる麻酔のようなもので、薬物に頼ることなく、痛みを和らげたり抑うつ感を低下させることができます。
また鍼による血管拡張効果も実証されています。血管が拡張すると血流がよくなります。だから血流が悪いことが原因の肩こりが治せるのです。
2つ目に最近注目されている治療効果があります。
それは鍼によるfascia(筋膜)リリースです。筋膜に直接鍼を入れることで筋膜の癒着による疼痛を解消するとこができます。
このような生理学的な機序による効果がありますから、物理療法の道具としての鍼はとても優れた道具であると思います。
そして、指圧マッサージと組み合わせるとさらに最高です。
指圧マッサージにも実証されている効果があります。
1つはなでることでの痛みの軽減です。
お腹が痛いとき自然とお腹を押さえませんか。そうすると痛みが軽減します。これはゲートコントロール説といわれます。痛みを伝える神経とさわることを伝える神経は異なる神経です。痛みがあってもさわることが優先されて伝わります。なので痛みがあるところに指圧マッサージをすると痛みが軽減されます。
そしてもうひとつ、幸せホルモンセロトニンの発生です。5分以上肌に触れることでセロトニンが発生します。これは気分がよくなり幸せな気分になります。
そして、マッサージによって血液やリンパを物理的に押し流すこともできます。
鍼の効果を実感してもらい少しでも身近に感じてもらえるなら幸いです!
指圧マッサージ、鍼ともに施術するにはそれぞれ3年間の学習が必要な国家資格です。
はり師、きゅう師、あん摩指圧マッサージ師3つの資格を持つ私におまかせください。